笑う吸血鬼
ググればグロ画像しか出てこない、なのに何度も見ていると癖になる。丸尾末広先生。
それでちょうど笑う吸血鬼を見つけたので、誰か買う前に買った。
大判の1巻、2000年初版。
今は知る人ぞ知るって感じじゃなくなったよ、まだ私が中学生でPC触り立ての時は初音ミクのメルトが投稿されたばかりの時だった、その時はまだそんな感じだったけど。
丸尾先生の絵は芸術って言いたい。漫画的と言うより映画的なコマ割りだし、今はとんと見かけなくなった頭2つ書いて頭を揺らすみたいな漫画技法もいっぱいあって、それがまた綺麗で狂気的で好き。
まだ流し読みしかしてないけど、流し読みした段階ではラブストーリーなんだなあって感想。
これ流行りの乙女ゲームのイラストレーターに絵を描かせてゲームにしたら売れるよ。
ただヒロイン総愛され作品になるかな。
主人公から、サブ役から、変態おじさん達から愛されヒロイン。
私にはそういうラブストーリーに見える。
普遍的なラブストーリー。
そして困った事にエッチなシーンならまだしも、エッチじゃないシーンでエッチだって感じてしまう。
代表例。
なんだろうな、身体の曲線美かな。
エッチだ。
2枚目とか特にエッチだ。まさしくこの身体つきにすけべ心を隠せない。
最後のは演出が絶頂する。なんてお耽美。
るなちゃんが男だったらお耽美おばさん入れ食いだなあ、薄い本大増刷状態必至だよ。
辺見くんとかもイケるなあ。
毛利少年はヤンデレでしょ、それでいて作品内では絶対的なヒーローだし、やはり王道か。
普遍的なラブストーリーだと感じたのは、毛利少年が常にるなちゃんを求めているのは、片思いなのか同じ匂いを感じたのかどちらなのかと思案していたけど、最後にロマンチックなキスをしていたのを見たら片思いだったんだなと。
キスでこれはラブストーリーで、辺見くんも片思いしていたんだなと。
こんな明快に片付けたらファンの方から怒られるかもしれないけれど、お婆さんも毛利少年に片思いしていたのかなと考えたら楽しかったから許して。
同じ物を感じたって惹かれたって事だから、サイズは違えど恋だよね。
それからるなちゃんが薄汚れた社会から逃げたくてもがいていたのはリアルだった。同じだった、なんとなく。
笑う吸血鬼はグロ成分少ないから入り口には適してると聞いたから読んだけど本当にグロ成分少なかった。お耽美だった。